著作権・肖像権とサンプル画像のルール|引用の条件とASPが認める範囲

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情報の確認日:2026年10月3日(規約・制度・法令の情報は、この日に公式サイトで確かめました)

作品紹介の記事では、パッケージ画像やサンプル画像を使いたくなります。けれども、作品の画像や動画には著作権があり、写っている人の肖像権やパブリシティ権もかかわります。DMMアフィリエイトも、サイト内の画像には作品の著作権や出演者など多くの権利があるとして、広告には許可された画像だけを使うよう求めています。

この記事では、文化庁の「著作権テキスト(令和8年度版)」と著作権法の条文、各ASPの公式ページと規約をもとに、画像・動画を使ってよい範囲を整理します。

法律の一般的な説明です。個別のケースで迷うときは、ASPに問い合わせるか、弁護士に相談してください。

この記事は、ASP・サーバー会社・国などの公式の情報をもとにまとめたものです。規約や法律、報酬の条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

この記事の内容

  1. 作品の画像・動画にかかわる権利
  2. 「引用」で使えるのはどんなときか
  3. ASPごとの画像・動画の決まり
  4. してはいけない使い方
  5. 画像を使う前のチェックリスト

1. 作品の画像・動画にかかわる権利

著作権法は、著作物の例に「映画の著作物」や「写真の著作物」を挙げています(第10条)。著作者は、著作物を複製する権利(第21条)や、インターネットで送信できる状態にすることを含む公衆送信の権利(第23条)を持っています。

写っている人の権利もあります。文化庁は、「肖像権」を「自己の氏名や肖像をみだりに他人に公開されない権利」で、プライバシー権の一種とされるものと説明しています。また、著名人の氏名や肖像が持つ顧客吸引力の価値に基づく権利を「パブリシティ権」と呼び、どちらも法律の規定はなく、判例によって確立された権利だとしています。

最高裁判所は2012年2月2日の判決で、氏名や肖像などを無断で使う行為は、それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使う、商品等の広告として使うなど、専ら顧客吸引力の利用を目的とするといえる場合に、パブリシティ権を侵害するものとして不法行為法上違法となると示しました。DMMアフィリエイトのヘルプセンターも、女優一覧ページの画像は「著作権や肖像権に違反する可能性があるため」使えないとしています。

2. 「引用」で使えるのはどんなときか

著作権法第32条第1項は、公表された著作物は引用して利用できるとし、その引用は「公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない」と定めています。文化庁の著作権テキストは、条件を次のように説明しています。

引用の条件 文化庁の説明の例
すでに公表されている著作物であること ―
「公正な慣行」に合致すること 引用を行う「必然性」がある。言語の著作物は、カギ括弧などで「引用部分」が明確
引用の目的上「正当な範囲内」であること 「主従関係」が明確。引用される分量が必要最小限度の範囲内。本文が引用文より高い存在価値を持つ
「出所の明示」が必要 複製以外は、その慣行があるとき(第48条)

テキストは、「自己の著作物に登場する必然性のない他人の著作物の利用や、美術の著作物を実質的に鑑賞するために利用する場合は引用には当たりません」とも説明しています。

アフィリエイトの記事で作品の画像を載せるのは、作品を紹介して購入につなげるためです。画像は引用に頼らず、ASPが利用を許諾したものを、許諾の範囲で使いましょう。DMMアフィリエイトとソクミルの規約も、紹介に使う画像は「当社が許諾したもののみ利用できる」としています。

3. ASPごとの画像・動画の決まり

各ASPの公式ページと規約にある決まりをまとめます。

ASP 使える画像・動画 主な決まり
DMMアフィリエイト(FANZA) 商品詳細ページの「商品メイン画像」「サンプル画像(小)」「サンプル画像(大)」(使えるものはサービスによって違う) バナー素材やパッケージ画像の変更は拡大・縮小だけ。商品説明文・ユーザーレビューは引用できない
DUGA(APEXアフィリエイトシステム) 作品ページ(無料で閲覧できるものに限る)のサムネイル、ジャケット画像など。サンプル動画は専用のタグで埋め込む 知的所有権は提供する側にあり、明確に指定された範囲内でのみ利用を許諾
ソクミル 当社が許諾した画像のみ 許可していない作品、肖像等を載せているサイトは、登録を認めない例
DLsite 作品の紹介画像、サムネイル画像、ミニ画像、サンプル画像 改変は禁止(縦横比を保った拡大縮小は可)。商業コミックフロアの画像はダウンロードして使えず、リンクのみ

DMMアフィリエイトのくわしい決まり

  • 使える画像の種類は、サービスごとに「画像利用の制限」のページで確かめる
  • 商品メイン画像が使えるサービスなら、クリックして表示される大きな画像も使える
  • 画像は直リンクでもダウンロードでもよいが、ダウンロードの場合は取り下げをお願いされることがある
  • FANZAの無料動画は、「共有」ボタン(パソコンでのみ使える機能)から作る埋め込みコードで使える
  • 無料サンプル動画のキャプチャや切り抜きができるのは、一部のメーカーの動画だけ。テキストをかぶせる、別の音声を入れる、他のシーンを加えてダイジェストにするなどの編集はNG

無料サンプル動画のNG行為が見つかった場合、DMMアフィリエイトは、参加規約にもとづき、事前の通知なく参加登録の解除や報酬の没収などの措置をとる可能性があるとしています。

4. してはいけない使い方

  • ほかのサイトやSNSから画像を持ってくる:DMMアフィリエイトのガイドラインは、許可されていない広告コンテンツ等の使用、他者の著作物の無断転載、著名人の画像や動画の無断使用を禁止しています。DLsiteは、無断アップロードサイト(画像まとめサイトも含む)は原則として登録を認めないとしています。
  • 画像を加工する:DMMは拡大・縮小以外の加工(切り抜く、何かを加えるなど)をしないよう求め、DLsiteも作品画像の改変を禁止しています。
  • 違法にアップロードされた動画へのリンクを並べる:文化庁によると、侵害コンテンツへのリンク情報を集めて利用者を誘導する「リーチサイト」で、侵害コンテンツへのリンクを提供する行為は、2020年10月1日から著作権等を侵害する行為とみなされ、刑事罰の対象にもなっています。DMMアフィリエイト参加規約も、「公衆を侵害著作物等に殊更に誘導するもの」と認められるサイトを、登録を認めない例に挙げています。

著作権の侵害には罰則があり、著作権法第119条第1項は、10年以下の拘禁刑若しくは1000万円以下の罰金、又はその両方としています。ASPの規約違反として、参加登録の解除や報酬の没収などの対象にもなりえます。

5. 画像を使う前のチェックリスト

  • ASPが提供・許諾した画像だけを使っている
  • そのサービスで使える種類の画像か確かめた(DMMは「画像利用の制限」)
  • 拡大・縮小以外の加工をしていない
  • ほかのサイト・SNS・まとめサイトから持ってきた画像を使っていない
  • 出演者や著名人の写真を、ASPが認めていない形で使っていない
  • 商品説明文やユーザーレビューを写していない
  • 違法にアップロードされた動画や、それを集めたサイトにリンクしていない
  • 文章を引用するときは、カギ括弧で区別し、出所を示した

まとめ

作品の画像や動画には著作権があり、写っている人には肖像権・パブリシティ権もあります。アフィリエイトでは、引用に頼らず、ASPが許諾した画像を許諾の範囲で使うのが基本です。使える画像の種類や加工の決まりはASPごとに違うので、使う前に公式ページで確かめましょう。違法にアップロードされた動画へのリンクも載せないでください。

出典(2026年10月3日確認)